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土俵祭の流れをざっくりと解説

本場所の前日には土俵祭が開催されます。参列する際は、ある程度流れを把握していると、理解も深まります。

今回は、土俵祭の大まかな流れを解説します。

土俵祭の流れ

まず流れを紹介します。

  • 祝詞奏上
  • 清祓い
  • 立行司による祝詞奏上
  • 四隅に幣串を立てて献酒
  • 方屋開口
  • 鎮め物
  • 徳俵に献酒
  • 太鼓祝い

これだけではわかりにくいですよね…。私は勉強中の身で、あまりくわしくは自分でも理解していませんが、わかることを可能な限り解説いたします。

祝詞奏上

まず、幕内格の脇行司(祭主ではない)が土俵に上がり、祝詞をとなえます。「のりとそうじょう」と読みます。

清祓い

幕内格の脇行司が葉っぱ(榊)を持って、土俵上の祭壇や参列者を祓い清めます。この祭壇には、幣串(へいぐし)が立てられているのが特徴。祭壇の正面に3本、左右(東西)に2本ずつ立てられています。

 

【幣串とは…】

神をかたどったもの。天神七代(神話に登場する天地開闢の神)。地神五代(天照大神天忍穂耳尊瓊瓊杵尊 ・ 火折尊 ・ 鸕鶿草葺不合尊 )をあらわしている。

立行司による祝詞奏上

ここから祭主である立行司が登場します。土俵に塩をまいて祝詞をとなえます。

献酒

脇行司が幣串を土俵の四隅に立てて、御神酒をかけます。これがお清めの儀式です。その後、祭壇を土俵からさげます。

方屋開口

「かたやかいごう」と読みます。祭主が軍配を手にして、方屋開口の故実言上(こじつごんじょう)をとなえます。

土俵の成り立ちを古い言葉で言い表したものです。

鎮め物

奉書紙の中の鎮め物を土俵に開けた穴に入れ、御神酒をかけて土を清めながら埋めます。ここが一番の見どころかと、個人的に持っています。ぜひ注目なさってください。

【鎮め物とは…】

かやの実、勝ち栗、お米、昆布、するめ、塩のこと。

徳俵に献酒

土俵には4か所、外側にズレた俵があり、これを徳俵と呼びます。ここを御神酒をかけて清めます。そして、参列者にも御神酒をふるまい、清めます。

太鼓祝い

行司による儀式が終わると、呼出の出番。呼出が太鼓を肩にかついで、土俵を3周します。太鼓は2基です。このまま、街に出て行き、相撲部屋やご贔屓筋の家に触れ太鼓を慣らすのです。

このときの呼出は羽織半纏で、股引を着用(たっつけ袴ではない)。粋な姿なので、興味があれば観に行ってみてください。かっこいいですよ。

太鼓を叩くだけではなく、初日の顔ぶれも紹介します。

 

【関連ページ】
土俵祭で行司(祭祀)が読み上げるセリフ(祝詞)を解説

大相撲『土俵祭』とは|開催日や観覧するときの注意点を解説

まとめ

土俵祭の流れを解説しました。
(あまり興味がないかと思いますが…)

流れは次のとおり。

  • 祝詞奏上
  • 清祓い
  • 立行司による祝詞奏上
  • 四隅に幣串を立てて献酒
  • 方屋開口
  • 鎮め物
  • 徳俵に献酒
  • 太鼓祝い

参列される際は、ある程度流れがわかっていると、理解が深まるかと思います。