巡業には本場所とは違う魅力があります。花相撲ならではの、お好みの催しもあり、相撲甚句や初っ切りなどが楽しめるのです。
でも座席はどうしたらいいのでしょうか。本場所の席との違いも気になりますよね。
今回は、巡業の座席の広さと席の選び方を解説します。
巡業の座席の広さとは
巡業は会場によって差はありますが、一般的には1階席・2階席に分かれていることがほとんど。
1階席はタマリ席になっていて、座布団の上に座ります。
この座布団は勧進元によってデザインやサイズが異なりますが、多くのものは43センチ四方です。
当方のYouTubeチャンネルの画像です。
向かって左は大村巡業の座布団で、右はお台場巡業の座布団。
大きさが違うことがわかるかと思います。
ちなみに左側の大村巡業の座布団のサイズは43センチ四方でした。
このように勧進元によって座布団のサイズが異なりますが、大きな差はありません。この座布団が会場の床に並べられていて、その上に座ることになります。
1階席は隣の人との距離はかなり近いです。43センチ四方の座布団が並んでいるので、だいたい60センチ四方くらいが自分のスペースになると言ってよいでしょう。
座布団の上に座る場合は、足をゆったり伸ばすことはできません。
和室で生活している方、日ごろから長時間正座をしても苦ではない方なら問題ないですが、イス生活がメインの方には、苦しかもしれません。
巡業の座席の選び方
巡業の座席の選び方を紹介します。
- 力士との交流をメインにしたいかどうかで選ぶ
- 座布団かイスかで選ぶ
力士との交流をメインにしたいかどうかで選ぶ
巡業の座席の選び方1つめは、力士との交流メインかどうかです。
勧進元によって管理が違うこともありますが、一般的には2階席の人は1階席には入ることができません。力士がサイン・握手・撮影に応じるファンサービスをするのは1階が多いので、2階席の人はなかなか交流はしにくいと言えます。
力士との交流をメインにしたいのであれば、1階席のほうがよいかもしれません。
座布団かイスかで選ぶ
巡業の座席の選び方2つめは、座布団かイスかで選ぶことです。
イス席=2階のみ、とは限りません。
会場によっては1階にイス席を設けていることもあります。この場合、パイプ椅子になることが多いです。
巡業は体育館で開催されるので、2階席なら常設のイスですが、1階にはイスが設置されていないため、パイプ椅子を臨時で設置する会場もあります。
イス席だと足や腰の負担は軽減されますが、土俵からの距離は遠くなります。
1階席奥は見えにくい?
「土俵から距離が近いから1階席がいい」、「サインをもらいたいから1階席がいい」という方も多いでしょう。たしかにこのような方には1階席をおすすめします。
しかし、1階席奥は見えにくいこともあります。その理由は会場が相撲専用ではないからです。
相撲のために作られた国技館は、どの席からでも土俵が見えるように傾斜がつけられています。1階奥はマス席、ボックス席ですが、高さがあるので前の人の頭で見えないとうことはほぼないのです。
巡業の場合は、地域の体育館で開催されるため、傾斜はつけられていません。
そのため、1階奥の席だと土俵は見えにくいことがあります。1階前方でも、前の人の頭で見えないということもあるでしょう。
地域の体育館でも2階席なら傾斜になっているので、1階奥席と比べれば2階席のほうが土俵全体は見やすいでしょう。
どの席がいいと言い切ることは難しいです。
個人的におすすめしたいのは、
とにかく土俵を近くで観戦したい方は、砂かぶり・タマリ席Sなど一番高額な席をおすすめします。
花道側であれば、土俵から遠くても力士を近くに感じられます。
和室生活をしていない方など、座布団に座ることに不安がある方はイス席をおすすめします。
まとめ
巡業の座席の広さや席の選び方を解説しました。
1階席(イス席以外)のひとり分のスペースは、だいたい60センチ四方。
勧進元により座布団のサイズは違いますが、だいたい43センチ四方が定番です。
席の選び方は、座布団の上に座るか、イスに座るかで選ぶことや、力士との交流をメインにしたいかです。
2階席の観客は、1階席には原則として入れないことを理解しておきましょう。