マス席を買うと、国技館の入場口でお茶屋さん側の入り口に案内されます。お茶屋さんにいる出方さんに席まで案内をしてもらい、チップ(心づけ)を渡すのが文化として残っていますが、さまざまな事情があって断りたい方もいるでしょう。
そこで今回は、マス席を買った方向けに、相撲茶屋の出方さんの案内を断る・チップを渡さない方法を解説します。
- 【マス席】チップを渡さないために…相撲茶屋の出方さんの案内を断る方法
- 【マス席】相撲茶屋の出方さんの案内を断る・チップを渡さないのはマナー違反?
- 相撲茶屋の出方さんにチップを渡す風習がある理由
- まとめ
【マス席】チップを渡さないために…相撲茶屋の出方さんの案内を断る方法
マス席のチケットを買うと、一般的に相撲茶屋の出方さんにチップ(心づけ)を渡す文化があります。
チップを渡さないことは可能なのでしょうか。
結論ですが、相撲茶屋の出方さんにチップを渡すのを断ることは可能です。
チップを断るために、出方さんの案内を断る方法を解説します。
- 一般用の入り口から入る
- お茶屋前で「今回はひとりで行きます」と伝える
一般用の入り口から入る
相撲茶屋の出方さんの案内を断る方法1つめは、一般用の入り口から入ることです。
国技館の門でマス席のチケットを見せると、「左側に進んでください」と言われ、この左側がお茶屋さんの入り口です。
ここで左に進まず、一般用の入り口から入れば、お茶屋さんの前は通りません。出方さんもいないので、ひとりで座席に向かうことができます。
出方さんと接触することがないので、チップ(心づけ)を渡すタイミングもないので、渡さずに済みます。
お茶屋前で「今回はひとりで行きます」と伝える
相撲茶屋の出方さんの案内を断る方法2つめは、お茶屋前で直接断ることです。
チケットの裏に、相撲茶屋の番号が書かれています。その番号のお茶屋さんに行くと、出方さんが待っていてくれます。
出方さんから取組表を渡されますが、このときに「今回は、ひとりで座席まで行きます」と伝えて案内を断ることもできます。
ちょっとこれはハードルが高いので、一般入り口から入ることが一番よいかと思います。
【マス席】相撲茶屋の出方さんの案内を断る・チップを渡さないのはマナー違反?
ここまでマス席を買った方向けに、相撲茶屋の出方さんの案内を断って、チップ(心づけ)を渡さない方法を紹介しました。
そもそも出方さんの案内を断ること、チップを渡さないことはマナー違反なのか解説します。
これは、人によって違いますが、出方さんに案内をしてもらっても、チップを渡さない人もいます。
だいたい半分くらいの人が渡しているのが現状でしょうか。(データや統計があるわけではありません)
常連さんだと、出方さんにはチップを渡すべき、という意見が多いです。
また、チップを渡すことも含めて、マス席の楽しみ方だと考えている人も。
座席まで案内をしてもらったのなら、出方さんにお手間をかけているので、チップは渡した方がよいかもしれませんが、そもそも案内を断っているのであれば、あえてチップを渡す必要もないという考えもあります。
チップを渡すことは、義務ではありません。明文化されてもいません。
相撲茶屋の出方さんにチップを渡す風習がある理由
さて、そもそもなぜ相撲茶屋の出方さんにチップを渡す風習があるのでしょうか。
かつては相撲茶屋の出方さんは無給で働いていたそうで、観客がお小遣いを渡すような文化があったそうです。
また、マス席のチケットの管理は、相撲茶屋がしていますが、お土産を買ってもらえないと、相撲茶屋はなんのメリットもありません。
「日本相撲協会のチケットを、相撲茶屋が代行して売っている」という状態なので、売上はそのまま相撲協会に入ります。
お土産やお弁当を買ってもらえない、チップももらえないと、お茶屋さんはなんの特にもならず、むしろチケットの販売の手間だけが残るので、損になることも…。
そのため、マス席を買ったら、お土産やお弁当を買うのが風習としてあるのです。お弁当やお土産を買わない場合は、出方さんにチップを多めに渡すという風習も。
チップを渡さない、お弁当やお土産を買わないと、「上客」とはみなされませんが、あきらかに出方さんの態度が悪くなるということはないでしょう。
しかし、チップは相撲独特の文化なので、それを含めて楽しむとよいかもしれません。
【関連ページ】
マス席のチケットをお茶屋さんから買ったら心づけ(チップ)を渡すべきか解説
まとめ
国技館のマス席を買った方向けに、相撲茶屋の出方さんの案内を断る方法(チップを渡さない方法)を解説しました。
断る方法は2つあります。
- 一般用の入り口から入る
- お茶屋前で「今回はひとりで行きます」と伝える
断っても問題ありません。
チップは明文化されたルールではないので、渡さないこともありです。しかし、たまにの相撲観戦なので、チップを渡してみるのも、粋なものです。
非日常を楽しんでみませんか。