大相撲のチケットはとても人気で、先行抽選に申し込んだものの外れてしまったという声も耳にします。一般販売を狙っても、当日によい席は売り切れていることも…。それなのに、必ず相撲を観に行っている人っていますよね。なにかズルでもしているの? と思いませんか。
今回は、毎回必ずチケットが買える人とはなんなのか、チケットを事前に買う方法を解説します。
毎回必ず大相撲のチケットが買える人とは
毎回必ず大相撲のチケットが買える人が存在します。具体的にどんな人たちなのか解説します。
- 維持員
- 相撲部屋後援会の会員
- お茶屋さんのご贔屓
主にこの三種類の人たちです。
維持員
相撲には維持員制度があります。土俵から一番近いたまり席は維持員用の席で、一般販売されていません。維持員とならないと座ることができないのです。
東京場所の維持員になっても名古屋場所や九州場所の維持員席には座れません。場所限りですが、維持員になれば15日間通しで座れる可能性があるのです。
維持員については、こちらの記事もご参照ください。
維持員席とはどういう席?いつも同じ人が座っている理由を解説
相撲部屋後援会の会員
相撲部屋は後援会の会員を募っています。後援会は部屋ごとで設置しているので、部屋によって会費は異なります。だいたい年会費1万円から2万円。
部屋ごとに特典は違いますが、事前に予約すればチケットを手配してもらえる部屋も一部あります。
ただし、後援会の会員だからといって、必ずチケットが入手できるとは限りません。
お茶屋さんのご贔屓
お茶屋さんのご贔屓だと、マス席のチケットは手に入りやすいです。
国技館サービスから、お茶屋さんの取り分のチケットがオフィシャルに販売されますが、ご贔屓さんはその前からチケットを持っています。
たとえば、1月場所のチケットは、11月場所(九州場所)開催前からすでにチケット確保していることがあります。
ご贔屓さんの多くは、お茶屋さんの電話でチケットを予約します。(この電話は国技館サービスの電話ではなくお茶屋さん固有の電話)お茶屋さんのチケットが一般流通する前に電話で予約するので、ほぼ確実に本場所のチケットが買えるのです。
お茶屋さんのご贔屓はいつチケットを買っているのか
ご贔屓さんはどのタイミングでチケットを買っているのでしょうか。
これは個人によって違いがありますが、早い人だと9月場所のチケットを買うときに、「1月場所も4人マスのチケットを予約したい」と伝えています。まだチケットそのものが相撲協会からお茶屋さんに回ってきていなくても、「4人マスは〇〇さんに」と記録しているので、優先的にチケットを手配してもらえます。
お茶屋さん側も電話予約を受け付けているので、これはルール違反なわけではありません。
なぜお茶屋さんのご贔屓がいるのか
お茶屋さんにはご贔屓さんというものがあると書きました。お客さんにランク付けしているの? 差別? とネガティブに感じる人もいるでしょう。
「この人はご贔屓さんでこの人はそうではない」と明確に区別しているわけではありませんが、お茶屋さんが管理する顧客名簿には、上客とそうでない客はある程度記録なり記憶なりがあるかと思います。(証拠があるわけではありません)
その理由を紹介します。
このブログで過去に記載したように、お茶屋さんはチケットが売れてももうけはありません。相撲協会から委託されてチケットを販売しているだけなので、売上は相撲協会に入るのです。お茶屋さんでチケットが売れても、その売上は相撲協会に行くため、お茶屋さんとしてはチケットをただ横流ししただけになります。
しかし、チケット以外にもお弁当セットやお土産セットを買ってもらえれば、お茶屋さんの売上になるのです。
つまり、お弁当やお土産を買ってくれるお客さんになるべく来てほしいとお茶屋さんは思っています。お弁当やお土産を頻繁に買ってくれるお客さんは、ある程度優遇される傾向にあるのです。
(過去にお弁当やお土産セットを買っていなくてもチケットの予約は可能ですが、やはり上客のほうが優遇はあると思います)
お弁当やお土産だけでなく、心づけを渡すお客さんも記録は取っているはずなので、上客とみなされるでしょう。
お茶屋さんのご贔屓になる方法
では、お茶屋さんのご贔屓になるにはどうしたらよいのでしょうか。
まずお茶屋さんから観戦チケットを買わないと、ご贔屓にはなれません。
国技館サービスのホームページなどでチケットを買ってください。
チケットが届くと、お茶屋さんの案内状が入っていて、「今後ご入用の際はお電話いただければ早めにチケットを手配します」という内容が書かれていることがあります。
書かれた電話番号に電話すれば、一般販売前でもチケットを押さえておいてくれます。
ただし、お茶屋さんに気に入られたいのなら、お弁当やお土産は買ったほうがよいでしょう。
これは必須ではないですが、やはりお弁当やお土産を買ってくれる人のほうがありがたい存在なので、優遇はしてくれます。
無理のない範囲で心づけを渡すことで、「あの席のチケットを買った人は心づけを渡してくれる」と印象にも残るはずです。なにかしら記録も取っているはずなので、顧客データベースにも残るでしょう。
大相撲ファンクラブの上級会員(大関コースや横綱コース)では、チケットの先行抽選が受けられますが、これは良席が手に入る保証はありません。
実際に私の周りで毎回必ずチケットを手に入れている人は、お茶屋さんや相撲協会と近い人です。
Twitterで書くことはできませんでしたが、相撲部屋と距離が近い人(行きつけのお店の店主や後援会の会長など)は、部屋がチケットを手配してくれることもあります。(部屋の師匠によって違います)
また、「〇〇さんからはお金は取れないよ」と無償でもらえることも一部あります。
まとめ
大相撲のチケットを毎回手に入れている人はどんな人なのか解説しました。
主に次の3つと言えます。
- 維持員
- 相撲部屋後援会の会員
- お茶屋さんのご贔屓
お茶屋さん一般販売以外にもチケットをご贔屓さんなどに渡していることもあるので、確実にチケットを買うならお茶屋さんをおすすめします。