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稽古見学をする方に知ってほしいこと4選

相撲部屋の後援会に入ると、稽古見学させてもらえます。(部屋によっては後援会の会員でなくても見学できる)事前に知っていることが多いと、稽古見学もより楽しめます。

今回は、古見学をする前に知っておいてほしいことをまとめました。

 

朝稽古の内容、ぶつかり稽古の足の出し方などはこちらをご参照ください。

【稽古見学をする方へ】朝稽古の内容を解説

古見学する方に知ってほしいこと

古見学をする方に知っておいてほしいことを紹介します。

  • 見取稽古というものがある
  • ぶつかり稽古は受ける方も大変
  • ぶつかり稽古は攻守の稽古になる
  • 力士も見学者も私語厳禁
見取稽古というものがある

古見学で知っておいてほしいこと1つめは、見取稽古というものがあることです。

稽古で勝負俵の内側で取組をするのは力士2人で、それ以外の力士は外側にいます。このとき四股やテッポウをやらずに、ただボーっと立っているように見えることがありますが、休憩ではありません

これは見取稽古と言って、他の力士の取組を見ることで、よい点や悪い点を探して自分に活かそうとしているのです。
これも稽古のひとつ。「あの力士は、ただ見ているだけで自分はなにもしていない」なんて思わないでくださいね。

(もしかすると本当にサボっている人もいるかもしれませんが笑)

ぶつかり稽古は受ける方も大変

古見学で知っておいてほしいこと2つめは、ぶつかり稽古は受ける側も大変なことです。

ぶつかる側が大変そうなのは、見ていて伝わってくるかと思います。受ける側だって痛いのです。意地悪でやっている稽古ではなく、ぶつかり稽古は伝統的な稽古のひとつです。

ぶつかり稽古は攻守の稽古になる

古見学で知っておいてほしいこと3つめは、ぶつかり稽古は攻守の稽古になることです。

ぶつかる側は攻めの型の稽古になります。また転がしてもらうことで、受け身の稽古にもなるのです。受ける側も、攻撃を受ける稽古となり、両者にとっての練習になるのです。

ぶつかる側が番付下位で、受ける側が上位となる傾向が多いですが、これは絶対ではありません。まれに番付上位が下位にぶつかっていくことも。

攻守の稽古なので、あえて受け手が土俵際で粘って、相手に押させることもあります。これも意地悪ではなく、強くなるための稽古です。

力士も見学者も私語厳禁

古見学で知っておいてほしいこと4つめは、力士も見学者も私語厳禁なことです。

古見学に行けばわかるかと思いますが、独特な重い空気で包まれています。土俵は神聖な場。これは部屋の稽古場でも同じです。

そして師匠は絶対な存在なので、師匠がいる稽古場で力士同士が勝手におしゃべりをすることはありません。

私語厳禁なのは、見学者も同じです。コソコソ話も声が響くので、気を付けましょう。

 

朝稽古の内容については、こちらの記事で書いています。
ぶつかり稽古で受け手はどちらの足を前に出すかなど、やや細かなことも書きました。
【稽古見学をする方へ】朝稽古の内容を解説

まとめ

古見学に行く際に知っておいてほしいことをまとめました。

  • 見取稽古というものがある
  • ぶつかり稽古は受ける方も大変
  • ぶつかり稽古は攻守の稽古になる
  • 力士も見学者も私語厳禁

見取稽古はご存じない方も少なくないでしょう。サボっているわけではありませんよ~。