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本場所と巡業の違いを解説【大相撲】

本場所がない時期は、巡業があります。みなさんの住んでいる地域にもお相撲さんが来た! ということがあるかもしれません。巡業ってなに? 本場所となにが違うの? という方もいますよね。

そこで今回は、本場所と巡業の違いを解説します。

 

相撲には本場所と巡業があります

相撲には、

があります。

この2つ以外にも相撲のイベントなどはあるのですが、まずは大きくわけて2種類あると覚えてください。

本場所とは

本場所(ほんばしょ)は、年6回開催される相撲の興行のこと。
奇数月に開催されています。

 

本場所は第2日曜日から第4日曜日までの15日間に開催されます。

十両以上の力士(関取)は、毎日15日間取組をしますが、それ以下の番付の力士(取的)は7日間です。

1日めを初日、8日めを中日(なかび)、15日めを千秋楽と呼びます。

 

本場所での成績は番付に影響します。本場所でたくさん勝てば、番付(力士のランキング)が上になるのです。さらに、支給される褒賞金も本場所の勝利数が関係してきます。

序の口・序二段・三段目・幕下・十両・幕内と番付で6つのカテゴリーに分けられていて、この6つのカテゴリーの中で争います。
つまり、本場所では6人の優勝者が生まれるのです。

本場所の開催月と場所

本場所はすべて両国の国技館でおこなわれているわけではありません。

開催月によって開催場所が異なります。

 

1月:東京
3月:大阪
5月:東京
7月:名古屋
9月:東京
11月:九州

 

場所は「一月場所」のように開催月で呼ぶこともあれば、「名古屋場所」のように開催地で呼ぶこともあります。

巡業とは

巡業は本場所が開催されない月に、年4回おこなわれる興行です。

春巡業、夏巡業、秋巡業、冬巡業があり、季節の巡業ごとに10か所以上の地域で相撲興行をします。

地域の体育館に、たった1日のために土俵を作り、そこで公開稽古や取組などをするのです。巡業は各地域1日のみで、夕方に終わると次の巡業地に行くためにバスなどで移動をします。2日連続で同じ場所で巡業をすることはありません。

 

巡業では、楽しい催し物もあり、初っ切り(コメディタッチで相撲の禁じ手を紹介するもの)、相撲甚句、公開稽古、質問コーナーなどが開催されます。

力士との撮影会を開催されることも。また、巡業は地域に相撲を広める意味もあるため、力士との距離が近いことも魅力で、サインや握手に応じてもらいやすいのも特徴です。

本場所と巡業の違い

本場所と巡業の違いについて解説します。

まず、本場所の成績は番付に影響するため、力士は本気モードです。
怪我などで休場している力士を除き、原則としてすべての力士が本場所で取組をします。自分の出番が終われば、翌日の取組に供えてすぐに部屋に戻るのです。

本気モードのため、力士は集中しています。
相撲甚句初っ切りなどの出し物もありません。

 

それに対して、巡業は、力士と観客との距離が近く、なごやかなムード。
直接サインを求めることや、ツーショットもお願いしやすいのが特徴です。巡業でも取組はありますが、勝敗が直接番付に影響するわけではないため、怪我のないよう取組がおこなわれます。

巡業はすべての力士が参加しているわけではありません。
幕内力士は休場しない限り全員参加しますが、それより下の力士は参加していないこともあります。(十両でも参加していない力士もいます)

 

力士とふれあいたい方には、巡業をおすすめします。また、相撲初心者の方は巡業のほうが見やすいかと思います。

本場所では取組が終われば、力士は部屋に戻るため、話しかけるチャンスはあまりありません。ただし、成績が番付に影響するため、激しい取組が観れるのは本場所ならでは。

 

本場所と巡業、どちらにもよい面があり、比較することはできませんが、ぜひ両方楽しんでみてください。巡業では本場所とは違った力士の一面も見られるかもしれません。

まとめ

本場所は年6回、東京、大阪、名古屋、九州で開催される興行のこと。番付に影響するため、激しい取組が観られます。

巡業は、各地で相撲を広めるためにおこなわれる興行のことで、取組だけでなく、相撲甚句初っ切り、公開稽古、質問コーナー、写真撮影、髪結い実演など、楽しい出し物がたくさん。

サインや握手を求めやすく、力士との距離が近いのが巡業の特徴です。